学校長挨拶・理念
学校長挨拶
課題の解決に向き合う「自分づくり」を
法政大学は、1880年に20代の金丸鉄、伊藤修、薩埵正邦らによって設立された東京法学社を起源に持ちます。その140年を超える歴史の中で「自由と進歩」という学風・精神を継承し、新たな発想、自由な発想で真理を探求する「進取の気象」を大切に育んできました。また、法政大学憲章では「自由を生き抜く実践知」を社会との約束として掲げ、「地球社会の課題解決に貢献すること」を使命と記しています。
法政大学第二中・高等学校は,法政大学の付属校として1939年に旧制法政二中として創立しました。以来80有余年の歴史と伝統を築くなかで、世界各地で、さまざまな分野で活躍する有為な卒業生を輩出してきました。この歴史の中で法政二中高が大切に培ってきたこと、それは「お互いの尊厳を守る」ということであり、一人一人が自分の考えを持つこと、それぞれの考えをぶつけ合い、話し合い、結論を導き出すという姿勢です。
法政大学第二中・高等学校 学校長 五十嵐 聡
法政二中高では、法政大学の付属校という環境の中で、広大な敷地の中で、さまざまな個性を持つ多くの人びとと出会い、違いに向き合いながら自分の思考力を高め、そして考え抜いたことを実践していく、さまざまな学びに取り組んでいます。多様で年齢の幅の広い多くの生徒が集い、学び合い、様々な活動をする場、このような法政二中高での学びの中で、そして法政大学での学びを見据えて、地球社会のさまざまな課題の解決に向き合う「自分づくり」に取り組んで欲しいと考えています。
理念
平和で民主的な社会の担い手に
本校は、「自由と進歩」を学風とする法政大学の付属校です。「自由と進歩」とは、人類の普遍的価値である「自由」と、現代社会の多様な問題を解決しようとする「進歩」の精神のことを指します。
本校はこの学風を受け継ぎ、「人格」の完成をめざして国民的共通教養の基礎を築き、平和的で民主的な国家および社会の形成者を育成することを目的とする(学則)を掲げています。
そのうえで本校は以下のような教育目標を定めています。
- 人類および民族のあらゆる分野における歴史的・文化的遺産を体系的に学び取り、自然と社会・人間に対する認識を深める。
- 獲得した認識を総合し、自然との共生・諸民族の共同など、人類社会のもつ諸課題と向き合う視野を培う。
- 学ぶことの意味と喜びを知り、常に学問的好奇心を発揮し、生涯にわたって成長を遂げることができる土台を獲得する。
- 自己を客観化し、社会の中でどのように生きるかを考えることにより、一人一人が個性を獲得し、自分の生き方を自分で決める能力をつける。
- 自ら諸課題の解決・現状の変革を担おうとする自主的精神と皆で力をあわせ共同での取り組みができる自治的な能力を獲得する。
- 高い品性と社会性を身につけ、不正・腐敗を許さず、社会正義を確立する自律の力を獲得する。