高校3年3学期

キャリアデザイン学部クラス

高校3年3学期

3学期キャリアデザイン学部クラスの取り組みは、法政大学キャリアデザイン学部の3領域(①発達・教育キャリア領域、②ビジネスキャリア領域、③ライフキャリア領域)をもとに、自分自身の問題意識にそって「社会課題」を発見し、自ら「問い」をたて、現状を分析し、課題解決にむけて提言していきます。班活動や講演会、プレゼンテーション、論文作成などを通して、自分を見つめる(自己との対話)こと、社会に向き合うことを意識するとともに、以下の「3つの軸」を追究することを目指しています。

① 生きる「軸」を考える ~キャリアデザイン学へ~
② これからの社会での「自分の生き方」を考える ~キャリアデザインの視点から自己との対話~
③ 「人」の支援を考える ~問題意識を磨き、自分の視点からアプローチ~

2021年度 キャリアデザイン学部クラスの取り組み

取り組み紹介 1

取り組みスタート

1月12日から活動が始まりました。自己紹介、学部紹介、ワークショップなどを行い、少しずつクラスの雰囲気も和やかになってきました。希望するテーマにそって、1班3~4名のグループをつくり、問題意識を共有しながら班としての調査課題を検討しています。

大学生活をイメージする(宇野さんのお話)

1月14日、卒業生でキャリアデザイン学部3年の宇野瑠奈さんから、「大学生は何してる?」と題して、大学での学びや日常を具体的にお話いただきました。授業、ゼミ、留学、ボランティアなどの話から、大学生活へのイメージがわいてきました。以下、生徒からの感想です。
「学校の先生の話では分からない、私たちに身近な大学生活について知ることが出来た。また、自分のやりたいことをして、キラキラしている大学生を見て、未来の自分の想像がつきやすくなった。」
「キャリアデザイン学部がどのようなことをしているのか、よく分かっていなかったので、実際に通っている大学生の話を聞けて良かった。他にも短期留学やインターン、ボランティア、ゼミの具体的な内容が聞けたので、ためになったと思う。」
「宇野さんの大学での活動などを知り、自分自身のキャリアや自分自身を見つめ直すことの大切さを改めて実感した。企業でのインターンは3年生にならないとできないと思っていたが1年生からもできるということを知り実際に私もインターンをして、社会について知りたいと思った。」
「キャリアデザイン学部はなんでもできる分、自分の軸をしっかりと持たないといけないと改めて感じました。やりたいことをしっかり学ぶ4年間にしたいです。」
「やはり大学生活の中で専門的なテーマに興味を持って研究することは大学生の役目だし充実させる大きな要因だと感じ、私もゼミやボランティアなどで社会に貢献できる研究や何にも代え難い経験をしたいなと思いました。そのために今のうちからさまざまなことに問題意識を持ち、興味のある分野を見つけるために沢山の知識が必要だと考えました。」

大学での学びについて考える(佐貫さんのお話)

1月20日、キャリアデザイン学部元教授の佐貫浩さんから「大学で学ぶといこと~キャリアデザイン学部の学びについて~」と題してお話をいただきました。ひとつは、大学での学びについて。他者評価によって意欲が生み出される学びではなく、自己評価によって自己の学びを評価し、自己課題設定とそれに向けての個性的成長が大切であること。つぎに,デザインということの3つの側面について。自己のデザインと社会・環境のデザインの両方を追求すること。そのためには、民主主義、ケア、コミュニケーションなど「共同のデザイン」が大切であること。さらに、真の主体的、人間的思考のためには、「本」を読むこと、「社会」「地域」を調べること、議論することの大切さを語られました。生徒からの質問にも丁寧に答えていただきました。以下、生徒からの感想です。
「他人から与えられた課題をやって、他人からの評価を受けるという学びは今までのものであって、これからは自己課題を設定し、自己評価をしていかなくてはならないということにとても高い壁を感じました。口では簡単に言えるものだし、やりたいことやってみたいことは少なからずあるけど、いざ、明確な課題を設定し、それのために証拠集めをするとなると、とても難しいものなのだなとお話を聞いて実感しました。大学4年間私は何をやってきたんだろう、何を課題にして取り組んできたのだろう、そのような疑問が生まれないように、まずは本を読んだり、さまざまな人に関わって、より多くの情報を得たいと考えました。」
「今回の講演会を経て、大学とは自主性が試される場であることを実感しました。また同時に取り組むことや課題が何も決められていない「空白」であることから自分の興味のあるテーマをたくさん掘り下げて密度の濃い学習ができることへの好奇心も抱きました。佐貫先生のお話のなかで日本のジェンダー格差問題が挙がり、私自身も「日本はジェンダー格差問題について提唱されていることが多いのにも関わらず、なぜ大胆な政策に出ないのだろう、女性天皇、女性総理大臣が誕生しないのだろう。」と考えていたため、今回の講演会を機に掘り下げて考えていきたいと考えました。」
「大学は高校と違って与えられた課題をこなすだけではダメだということは知っていたけれど、正解がない自由な世界に身を投げるということに改めて気づくきっかけになった。」
「これまでは大人の指導に従って行動や勉強をしていたため、大学で自由になることが不安でした。講演後、行動が自由になることは新たな自分を考えることができると感じ、大学では少しずつ新しいことに挑戦しようと思いました。」

発達障害と就労支援を考える(ディーキャリア川崎オフィスさん訪問)

クラス全体のフィールドワークとして、「発達障害と就労・生活支援」をテーマにディーキャリア川崎オフィスさんを訪問しました。川崎市指定の就労移行支援事業所として、発達障害のある方々を対象に、就職のための「訓練・就職活動」の支援を行っています。実際に各担当の方からお話を伺い、就職しようとする人とその人を支える仕事について具体的に考える機会となりました。以下、生徒の感想です。
「発達障害があっても働きたい、自立したい、と考えている人が自ら就労支援を求めるサポートであると思うが、世の中には大人になってから、または学校で発達障害のことを学んでから「もしかしたら私には発達障害があるかもしれない」と思いながらも病院で検査を受ける勇気がなかったり、向き合うことができなかったりする人は沢山いると思う。そのような人が就労支援という行政機関があるということを知り、一般企業で働くことは不可能ではないことや自分の「好き」を活かせる環境で働けることを知ったら自信に繋がると考えたためより多くの人に就労支援について広めていきたいと感じた。」

取り組み2

NPOチャイボラ大山遥さんのお話

1月28日(金)、NPO法人チャイボラ代表理事の大山遥さんから、進路選択と職業、生き方などについて、ご自身の高校時代や大学受験・大学生活、就職や現在の活動などにふれながらお話をいただきました。お話を伺う前と後で、大学でやりたいことや挑戦したいことを書き出し、班やクラスで共有して自身のキャリアについて向き合いました。以下、生徒からの感想です。
「面白かった。自分にはNGO団体や人生をかけて人のために尽くす、お金より人情という職業に就く覚悟はまだないけれど、最近そういった人の話を聞いたり、学ぶ機会が増えて、本当にためになるなと思う。キャリアデザイン学部ではライフや教育領域が学べるし、生きてる上では経営学だけでなく、社会を作る人として、様々な特性の人達がいる、それを知って社会に出る時、より深く広い人脈や、やりがい気づきがあるんだろうなと強く実感している。大山さんは、ハッキリとしていて明るく、やりたいことをやって達成して、人生が充実しているように思えた。幸せとはお金じゃないなとも思った。」
「真実告知の話が印象に残りました。どんな真実でも伝えなければならないことがすごく辛いなと感じました。今まであまり想像のつかなかった児童養護施設の話が聞けて良かったです。」
「自分のやりたいことを根底に持つか持たないかでその後の自分のキャリアが充実するか決まる、ということがわかった。また、一つの考え方に縛られたり、自分の意思を持って決断したり、いろいろなことを試してみたりすることが大事だということがわかった。」
「私自身が今思い描いているキャリアは先生になるためのストレートな道しか考えていなかったけど、大山さんのような紆余曲折してその時々の自分のやりたい事を実現させていくキャリアを知れてよかった。」
「今回の講演で自分の軸をもつことの必要性を感じました。自分が何に興味をもつ傾向にあるのか、それすらパッと言葉にできないのが現状なので、自分のことを知るための自己分析をしたいと考えました。」

プレゼンテーマ決定

1月から班ごとに取り組みを進めてきました。プレゼンテーマは以下の通りです。
(1班)コロナによるホテル業界への影響 ~コロナ禍でも生き残る宿泊施設の経営戦略を立てる~
(2班)発達障害者の雇用 ~磨かれていない原石を輝かせるために~
(3班)雇用の壁 無くしちゃう!? ~働きやすい世の中に~
(4班)ふるさと納税と地域おこし ~故郷を見直そう~
(5班)ジェンダーレス社会の実現 ~性別による格差のない社会を目指す~
(6班)教育の重要性 ~途上国との共栄を目指す~
(7班)非行少年とキャリア教育 ~Let’s search for tomorrow~
(8班)日本の児童虐待 ~虐待の現状を知り、できることを考える~