高校3年3学期

人間環境学部クラス

高校3年3学期

人間環境学部クラスの3学期授業は、「持続可能性」を大きなテーマとして、「問題意識の育成」と「大学での学びの構築」をテーマに、付属校ならではの高大連携教育として多彩な取り組みを行います。
 校内での取り組みでは、班体制を作り、研究発表に向けた取り組みを進めていきます。また、ゲスト講師による特別講義やフィールドワークも積極的に実施をする予定です。
 集大成となるのが、研究発表をおこなうプレゼンテーションです。テーマごとに編成された各班が、それぞれの問題意識に基づき調査・研究をおこなった成果を発表します。

2024年度 人間環境学部クラスの取り組み

取り組み その1

人間環境学部クラスではプレゼン大会に向けて、各班の研究テーマの現状認識、問題点を整理しながら、各班で研究テーマを設定し、テーマの現状認識、問題点を整理しながら、班、個人としての「主張」を論ずることができるよう討議を進めています。

1月14日には、人間環境学部教授の金藤正直先生とゼミに所属する本校卒業生たちが来校しての講演会を開催しました。まず、金藤先生から、人間環境学部の内容だけでなく、大学生活、どのような人間像に成長してほしいかなど、多岐に渡るお話をいただき、その後、卒業生から大学生活やゼミ活動についての話しを全体講演として聴講しました。そのあと3つのグループに分かれディスカッションを行い、各班のプレゼン大会に向けた研究テーマについてのアドバイスをいただきました。金藤先生のゼミには、毎年二高の先輩方がゼミに入っているとのことです。今年度のクラスからもぜひ金藤ゼミに入り、ゼミで大いに活躍してもらいたいと思います。

1月16日には、多摩川河口の大師河原干潟館のご協力で水辺の生き物・植物などについて実地体験をしました。真冬の季節でしたが、干潟には、小さなカニやハゼ、スジエビなど多種多様な生き物がいて、春までじっとしている姿に、生徒は感心していました。その後、野生の大根探し。思いもしないご馳走だったようで、干潟館の方のご厚意で、味噌汁を美味しくいただきました。

これらの貴重な体験を元に、「持続可能」を観点として、さらに各班の研究発表の準備を進めてほしいと思います。

取り組み その2

人間環境学部クラスではプレゼン大会に向けて、各班の研究テーマの現状認識、問題点を整理しながら、レジュメ、パワーポイントの作成をしています。また、週に1度フィールドワークを実施し、体験を通してさまざまなことを学習していきます。

121日は、「向ヶ丘遊園跡地保全運動と生田緑地」をテーマに、向ヶ丘遊園の緑を守り、市民憩いの場を求める会(遊園の会)の方々の案内のもと、生田緑地内を踏査しました。今年度は、人間環境学部、キャリアデザイン学部と合同の総勢60名の大規模FWとなりました。まず、遊園の会事務局長の松岡嘉代子さんによる講義を全体で受講しました。「人」と「自然」が持続的に共生するための開発とは何かについて、生徒たちは真剣に耳を傾けていました。その後の向ヶ丘遊園跡地をめぐる踏査では、山道を歩く場面もあり、生田緑地に残っている自然と在りし日の遊園の跡を大いに体験でき、天気にも恵まれ緑地散策を満喫していました。

126日は、鎌倉フィールドワークを実施しました。事前学習では、鎌倉が古都保存法発祥の地であること、そのきっかけとなった八幡宮裏山(御谷の山)のナショナルトラスト運動を学習しました。フィールドワークでは、八幡宮、切り通し、寺院・神社仏閣、やぐらを通るルートを生徒たちで考え、各班でコース設定してもらいました。当日は良い天気に恵まれ、歴史と共生する街として鎌倉を捉えることができました。

26日は、国際協力とSDGsをテーマに、JICA横浜に伺い、日本国内の民間企業が海外で、どのような事業に取り組んでいるか、国際協力とSDGs、また、NPOや市民団体が行っている国際協力活動について学習しました。特に発展途上国に対して、各班で取り組んでいる研究テーマを世界に目を向けたとき、どのようなSDGsについての観点で生かせるのか考えることができたようです。