法学部クラス
法学部進学クラスでは、生徒が自ら考え動くことを大切にしながら、プレゼン大会に向けた調べ学習、論文作成の指導、法学に関する講義とグループワークを軸に活動しています。
プレゼン大会に向けた調べ学習では、社会問題を法学の観点から考え、解決策を見つけることを大きな目的に、「問い」を設定しながらプレゼンの準備を始めました。
論文の作成指導では、論文やレポートに必要な型や問いの設定を中心に展開しています。
法学に関する講義では、教員が設定した問いに対して自ら答えを見つけ他者と共有する中で、問題意識を育てています。
受け身の姿勢での学びではなく、「プロジェクトベース」「ディスカッションベース」での活動を通して、様々な能力を高めて欲しいと思っています。
2023年度 法学部クラスの取り組み
取り組み その1
3学期の活動が始まって3週間が経過しました。法学部クラスの活動にも慣れてきて、積極的に周りの仲間と協力しながら活動が出来るようになってきました。1週目は、個々人が活動を通して自らの問題意識を深め、2週目からは班としてプレゼンテーションの方向性を考えて活動しています。個々の問題意識は高いものの、班として一つのプレゼンテーションをするためには、仲間と協力すること、問題意識を共有することが求められます。これまでとは異なる形態の活動ですが、悩みながら前向きに取り組んでいます。
また、1月18日には法政大学で学部オリエンテーションがありました。実際にキャンパスに入り、大学の先生の話を聴くことで、大学への進学を今までよりも強くイメージすることが出来ました。1月24日には、地方裁判所に裁判傍聴へ行きました。裁判傍聴で経験したことを「ただ経験した」「なんとなく行ってきた」にしないために自ら問をたてて問題意識を深めさせています。学校の外と中での学びを繋げて、より成長できる機会になればと思っています。
取り組み その2
プレゼン大会に向けた準備を継続しながら、この間様々な取り組みをしてきました。
2月6日には、「BOND」の学生スタッフの方から入管の問題についての講演をして頂きました。なぜ、問題が起きるのか生徒達が考える時間になったと思います。
2月8日には、入管問題をテーマにした映画『マイスモールランド』を鑑賞しました。単一的な視点では問題が本当の意味で「解決」されないのではないかと考える生徒が多々いました。絶対的な「正解」や諸問題に対する「特効薬」的な考えや制度がないからこそ、考え抜いていくことが必要だと感じました。
2月16日には、大学生2名による講演会が実施されました。高校生がイメージする「大学生活」と大学生がリアルに過ごす「大学生活」が少し違うことに気づいてくれたように思います。大学生の言葉から、自由であることは自主自立が必要なことでもあると感じてくれたら嬉しいです。
また、いよいよプレゼン大会が間近に迫ってきました。この間、自ら関心を持った社会問題を調べてきました。残り数日の活動ですが、「最高のプレゼン大会」にすべく、頑張り続けたいと思います。
取り組み その3
プレゼン大会が終わりました。法政大学法学部高橋教授、法政大学法学部の学生、本校副校長、保護者の皆様お越し頂きありがとうございました。
約一ヶ月半の間、生徒達は、日々準備に明け暮れていました。自らの問題意識を班員と協力する中で「一つのプレゼンテーション」として成立させていく難しさを感じながら頑張ってくれたと思います。この間の経験が、ただの過去になるのではなく、少し先の未来への「投資」になってくれればと思います。