高校3年3学期

法学部クラス

高校3年3学期

法学部進学クラスでは、大学生活を有意義にするために重要な姿勢である「主体的な学び」を大切にしています。入学直前のこの3学期で大学生としての心構えを養い、いよいよ始まる大学生活でスタートダッシュを決められるように活動しています。

主たる活動はプレゼン大会に向けた準備です。各自の調査や講義、裁判傍聴などを通して、あらゆる社会問題を法学の観点から考え、解決策を見つけることを目標として、「問い」を設定し、現状の分析を深めていきます。加えて、そもそもプレゼンとは何か?その目的は?誰のために?などプレゼンするにあたっての意識を改めてもらい、プレゼン資料として欠かせないスライド作成に取り組んでいきます。

また、論文作成の講義も行っています。大学生になれば否が応でも執筆することになるレポートや論文。課題与えられた課題の目的を理解して「問い」を立てられる力、そして文章を構成するにあたり必要な「型」に沿って内容を整理し、「型」に合わせた思考できる技術を養成することを狙いとして指導しています。

もちろん、学部の専門科目である『法学』に関する講義も行います。ここでは、教員が設定した「問い」に対して自ら答えを見つけ他者と共有する中で、『法』に対する問題意識を育てています。

この3学期の取り組みでは受け身の姿勢での学びではなく、「プロジェクトベース」「ディスカッションベース」での活動を通して、様々な能力を高めて欲しいです。

2024年度 法学部クラスの取り組み

取り組み その1

 3学期の活動が始まり3週間が経過しました。法学部クラスの活動にも慣れ、積極的に班員と協力しながら活動ができるようになってきました。最初の活動では、個々人が活動を通して「法」と「社会問題」について興味と自らの問題意識を深めました。そして、班としてプレゼンテーションの方向性を考え、発表するテーマの設定をしました。「社会問題」に対しては意識高く興味を持つことができていましたが、それに関わる「法」が何なのか?初めて法律について真剣に考える生徒が多く、未知の領域であったがゆえにたくさん悩みながら前向きに取り組んでいます。

115日には法政大学で学部オリエンテーションがありました。実際にキャンパスに入り、大学の先生方の話を聴くことで、大学への進学を今までよりも強くイメージすることができました。1月16日には、地方裁判所へ赴き、裁判傍聴してきました。裁判傍聴で得た体験を「なんとなく行ってきた」にしないために、自ら問を立て問題意識を深めさせています。学校内外での学びを繋げ、さらなる成長を期待しています。

取り組み その2

 プレゼン大会に向けた準備を継続しながら、この間様々な取り組みをしてきました。

 26日には、『伊藤塾』の塾長で弁護士の伊藤真先生から法学部で学ぶ意義ついての講演をして頂きました。伊藤先生直々に法律を勉強するコツを伝授してもらい、さらに法とは何か、憲法の基本や民法・刑法の考え方を学習しました。伊藤先生の話を聞き、敷居が凄く高く見える司法試験に挑戦するきっかけになった生徒もいるかと思います。

28日には、『檻の中のライオン』の著者である弁護士の楾大樹先生から憲法についての講演をしていただきました。講演では、檻の模型とライオンのぬいぐるみを使って熱心に説明していました。憲法についてより一層理解を深めてくれたかと思います。

214日には、大学生2名による講演会が実施されました。高校生がイメージする「大学生活」と大学生がリアルに過ごす「大学生活」が少し違うことに気づいてくれたように思います。大学生の言葉から、自由であることは自主自立が必要なことでもあると感じてくれたら嬉しいです。

また、いよいよプレゼン大会が間近に迫ってきました。この間、自ら関心を持った社会問題を調べてきました。残り数日の活動ですが、「最高のプレゼン大会」にすべく、頑張り続けたいと思います。