現代福祉学部・文学部心理学科クラス
現代福祉学部・文学部心理学科クラスへようこそ!
このクラスには現代福祉学部の福祉コミュニティ学科と臨床心理学科および文学部の心理学科に進学予定の18名の生徒が所属しています。1月、2月に講演会やフィールドワーク、グループワークや論文執筆(個人)を通して関連する学問領域を大学進学前から学習していきます。
1月11日(水)より本格的に活動を開始し、1月第1週は視覚障害に関する分野をView Net 神奈川さんをお招きして点字学習を通して社会モデルの観点から障害について学びました。点字を読み書きできるようになることに加えて、障害を持つ人々が直面する社会問題の課題を考え、課題解決に向けて話し合いました。
1月中は、講演会・フィールドワークなどクラスでの活動と班ごとのグループ活動が主です。高校3年生15クラスの生徒の18名ということで、初対面の人も多くいたため、アイスブレーキングなどを通じて、ゆっくり楽しく学んでいます。2月のプレゼン発表まで学ぶ楽しさを享受できるように工夫して時間割を作成しました。
3学期プログラムが終わった後に、3学期プログラム楽しかった、大学でもっと学びを深めたい、と思ってもらえることを願っています。
2022年度 現代福祉学部・文学部心理学科クラスの取り組み
取り組み その1
【1月の講演会・フィールドワーク】
1月11日(水)点字学習(View Net神奈川小泉様、加藤様)
1月12日(木)学部学科の活動紹介(学部生4名)
1月18日(水)点字学習(View Net神奈川小泉様、加藤様)
1月19日(木)子ども現状に関する講演会(スクールカウンセラー池上様)
寿町のフィールドワーク(NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ様)
1月26日(木)東京ジャーミイ・新大久保散策・日本点字図書館のフィールドワーク
1月30日(月)アフガニスタンの歴史・女性教育に関する講演会(難民を助ける会/AAR様)
1月31日(火)性の多様性に関する講演会(水野様)
以下、生徒の感想です。
【点字学習の感想】
Aさん
「障害」というものは、障害者の方が持っているものだと先入観を持っていました。しかし、「背が小さいため小学生が高いところに置かれた本を取れない」という状況のスライドを見て、「困ること」そのものを障害というのであると知りました。障害というものは誰にでもどこにでもあって、健常者による配慮がないせいで様々な障害を感じさせてしまう現状を変えていかなければならないと思いました。障害を作り出さない社会になっていくように私自身も意識していきたいと思いました。 また、「私たちの存在をなかったことにされた気分になる」と仰っていたことがとても印象的でした。そのように感じさせてしまう社会が1日も早く変わっていってほしいと思います。 最後に、今回のお話を聞いて、障害に対する考え方が変わり、点字への興味も持つことが出来たので、これからもより学びを深めていきたいです。
Bさん
障害は手助けや意識の変化によって簡単に無くすことができるので、みんなが生きやすい世の中を作るために何が障害となっているか考えていきたいです。 点字で文章を書くのは初めてでした。字を打つときと読む時で逆になるので大変だと思いました。
【大学生講演会の感想】
Aさん
心理学科、現代福祉学部のこと、実際の時間割や大学生活でやった方がいいこと等、沢山のことを教えていただいて、これからの大学生活のイメージをすることができました。 実際の学生さんからしか聞くことのできない、周りの子の雰囲気やコンビニの混雑状況なども聞くことができて、この機会に直接お話を聞くことができて本当に良かったです。 私たちのためにスライドを作って準備をしてきてくださり、講演に来てくださりありがとうございました。せっかくのこの機会を、これからの大学生活に活かせるようにしたいと思います。
Bさん
秋頃に行われた学部説明会よりも、その学部学科に根ざした講座の様子やゼミの様子、履修登録などの仕組みが分かってよかったです。一般合格生よりも一足先に学部学科に向けた活動が三学期はできるので、今のうちに視野を広げ自分の興味があることや興味のあることを明らかにしていきたいです。 本日はご多用の中、法政二高まで公演に来て下さりありがとうございました。
Cさん
わかりやすい学部紹介で特に時間割などの情報はとても参考になりました。また学部だけの紹介ではなくバイトのできる時間や学校の施設紹介もしていただいたので市ヶ谷の周りが面白そうだなぁとより関心と意欲を高めることができました。ありがとうございました。
※以下の写真は1月11日~18日に行われた担当教員の授業と講演会の様子です。


取り組み その2
現代福祉学部・文学部心理学科クラスは1月18日以降も活発に活動をしています。先日の学部生講演会の中で、「大学1,2年次にコロナ自粛のためフィールドワークができなかったため、高校3年の3学期プログラムでフィールドワークに行っていて良かった。」という話がありました。大学生活でフィールドワークを行う際に、経験を積んでもらえたらと思っておりましたが、こちらの想定以上に生徒たちはしっかり学んでくれているようで嬉しく思います。
以下、生徒の感想と写真(寿町・東京ジャーミイ・日本点字図書館・カウンセラー講演会)です。
【フィールドワーク(寿町)の感想】
Aさん
まず簡易宿泊所の多さに驚きました。 なぜこのような場所になったのか気になったのですが、寿町の歴史とともに説明してくださったことで理解できたのでよかったです。 単身で暮らす人々にはどのようなコミュニティが必要で、どのような施設が必要なのかを考え抜くことで、現在あるサポートが整備されていると思うと、NPOの方々の活動はすごく重要な存在なのだと感じました。
Bさん
部屋と部屋の間の仕切りが沢山あって、ベランダの狭さに驚きました。3畳がどのくらいの大きさなのか想像出来ていなかったので、実際に生で見て、とても印象に残りました。また、チェーン店やコンビニなどが無いことやご高齢の男性が多くいらっしゃったことや日雇いのみを扱うハローワークがあることなども初めて知り、とても驚きました。でも、圧倒的に男性が多く女性が少ないのはなぜなのか気になりました。年末年始の行政の支援がない中で、冬を乗り越えるための支援をなさったというお話を聞き、そのような方がいることを今まで知らずに生きてきたので、国や行政の支援がもっと充実すると良いと思いました。


取り組み その3
現代福祉学部・文学部心理学科クラスの1月下旬から2月上旬の活動の紹介です。
2月15日に行われるプレゼン大会に向けて、各班が発表準備のためフィールドワークや文献調査を行いました。また、中間報告となる1分間でスピーチを行うという「1分間スピーチ」に取り組みました。一生懸命に頑張る生徒たちを見て、元気をもらえる日々をこちらも送ることができています。素敵なプレゼン発表となることを願っています。
以下、その様子や難民を助ける会の講演会、国立ハンセン病資料館などの写真です。
取り組み その4
2月15日(水)に集大成となるプレゼンテーション大会を行いました。現代福祉学部から福祉コミュニティ学科ご所属の伊藤正子教授に来ていただき、生徒たちは発表に関して大変丁寧且つ励ましも込めたアドバイスをいただくことができました。
現代福祉学部・文学部心理学科クラスのプレゼン大会の主な発表タイトルは以下の通りです。全て班発表となります。
A 班 障害のない暮らしの実現 -DISABILITY 編-
B 班 コロナ禍において生徒がストレスなく学校生活を送るには
C 班 いじめ -人との違いを理解できる社会づくり-
D班 言葉の力 -スポーツ選手への言葉かけに関する心理的な効果-
E 班 涙活のすすめ -不思議な涙の話-
2月21日(火)に法政大学現代福祉学部棟で行われた「付属校生対象入学前オリエンテーション」に参加しました。講義だけでなく、大学教授や現学部生と座談会形式で自己紹介や大学で頑張りたいことなどを共有しました。法政国際高校、法政高校の生徒と交流する機会もあり、大学進学後の学業・サークル活動に胸を躍らせていました。
今後、各自5千字程度の「まとめの論文」の執筆作業に入ります。執筆前に論文の書き方について担当教員が講義を行い、一人一人に丁寧に最後まで指導をする予定です。
高校3年3学期プログラムは、大学付属校生として進学決定後の3学期を無駄にすることなく、大学進学のための準備期間として位置付けられています。生徒たちは真剣に楽しみながら研究活動に尽力しました。私たち教員も生徒と共に学び合うことができ、素敵な時間を過ごすことができました。
この間の取り組みが、4月からの大学生活への足掛かりになれば幸いです。