法政ニ高を卒業後、小さい頃からの夢を叶えるために法政大学理工学部機械工学科航空操縦学専修へと進学しました。
現在は全日本空輸株式会社(ANA)にて運航乗務員の副操縦士としてボーイング787型機に乗務しています。
様々な国や日本各地に仕事として行けることは勿論、コックピットから見る景色は素晴らしく、この仕事を選んで良かったと感じます。
またフライトは毎回違う乗務員、天候、路線など様々な要素が組み合わさり、同じフライトはありません。知識、テクニック、乗務員同士のチームワークなどにより、お客様を安全に目的地までお運びする達成感はこの仕事の醍醐味です。
法政ニ高には勉強と部活動を両立させたいと思い入学しました。小さい頃から続けてきた空手部に所属し、部員一丸となって日々の練習を積み重ねた結果、全国大会出場を果たすことができました。法政ニ高は伝統的に全国大会に出場する部活動が多く、効率的に勉強し部活動にも全力で打ち込める環境が整っています。
空手部の監督に言われ続けて1番覚えていることは「基本が1番大事」ということです。
良く言われることですが、パイロットになった今でもその考えは活きています。飛行機を運航する上で最も大事なことは「安全」ですが、それは基本となる当たり前のことを当たり前にやり続けることで守られていると感じています。
進学した法政大学理工学部機械工学科航空操縦学専修は、近年始まったばかりの私立大学にてパイロットに必要な資格を取得できるコースです。私が高校1年生の時に法政大学に新設されたため、大学入学時点では就職実績がない状況でした。リスクはありましたが、パイロットになる夢を叶えるためのチャンスを広げようと挑戦した結果、今があります。
高校での3年間はあっという間に過ぎていきます。
ですが、その3年間で得られる経験や仲間は一生の財産となります。ニ高を卒業して10年以上経つ今でも空手部の仲間とは毎年集まる仲です。
在校生もこれから入学する方も、高校生の時にしかできない何かしらの活動に是非夢中になって取り組んでいただきたいと思います。それは部活動に限らず、趣味や遊び、勉強でも構いません。
きっとその後の人生の大きな糧となる仲間や経験が得られると思います。
皆さまが法政ニ高にて素晴らしい高校生活を過ごされることを卒業生として祈っています。