2016年4月に学校の共学化と同時にスタートした茶華道部。初めて卒業生を送り出す日が来ました。
１）中学を卒業する女子部員4名に対しては、中学1年生が風炉で薄茶のお点前をしました。茶杓の銘は「啐啄（そったく）」。卵の殻を破って外へ出ようとする雛は内側から、待つ親鳥は外側から、クチバシで殻をつつきます。それと同じように、中学3年生の熱意や要望に顧問が学外コーチの先生方の協力を仰ぎつつ、この部活動は成長してきました。愛読者を着実に増やしている、このブログもその一端に過ぎません。これまでの努力に対しての敬意と感謝、そして高校生になってもよろしくね、と言う気持ちを込めました。
２）高校を卒業する男子部員1名に対しては、炉で中学3年生が薄茶のお点前をしました。高校生は4月以降に活躍してもらいます。茶杓の銘は「一期一会（いちごいちえ）」。外国からのお客様を迎える際にお出しする機会が多かったもので、卒業生が学生茶道エッセイにも思いをしたため、第一席に入賞していたのを受けてお出ししました。卒業後も都合を付けて後輩の指導に来てくれる予定です。
３）この3年間ご指導下さったコーチの内のお一人が諸事情により「卒業」する事になりました。その先生に対しては高校3年生が炉で濃茶のお点前をしました。茶杓の銘は「好日（こうじつ）」。昨年の文化祭で、初めて2席同時進行に挑戦した際に、先生からお借りして掛けた「日日是好日」を始め、様々な思い出を交えて、先生の3年間のご指導に対しての感謝を込めて、お出ししました。
～旅立ちの日を素晴らしい形で寿ぎ、出会いの季節を迎えます～
