私は高校1年生から現在までクラスの学級委員長を務めさせていただいており、行事の運営やクラス運営に携わっています。新型コロナウイルスの影響で、1年生の時には文化祭が開催されず、クラスメイトとの仲を深める一つの機会を失ってしまい大変残念な気持ちになりました。しかし、もう一つの学校行事である体育祭は無事開催されることとなり、実際に委員長としての大きな活動がスタートしました。この年、初めての試みとして、クラス全体で行う応援パフォーマンスがプログラムの中に組み込まれましたが、前例がないということも重なり、各クラスの練習などに関し、沢山の問題が生じてしまいました。高校では、生徒自身によって問題を解決することが求められます。そのため、毎週火曜日に開かれる各クラスの委員長と副委員長の会議で議論を重ね、最終的に改善点は残ったものの、学年全体としては良いものにできたという感想も多く聞くことができ、やりがいを感じました。また、クラス全体の仲も体育祭を通して深まり、雰囲気が明るいものとなったように思いました。終了した後、たくさんのクラスメイトから感謝と労いの言葉をもらい、胸が温かくなったことを覚えています。
さらに、委員長として行った活動として心に残っているものがもう一つあります。1年生の学年行事である、青楓祭の運営です。青楓祭とは、出演する希望者を募り様々な発表を行う場で、1年生の各クラスの委員長、副委員長のみで企画、運営を行います。委員長、副委員長の中で実行委員会を作り、私も参加しました。当日までに限られた時間内でリハーサルや準備を重ね、様々な話し合いを通してより良いものにしようと奔走しました。残念ながら、 当時の社会情勢により、本校の木月ホールに学年全員を集めて行う、といった元々の形態での開催は出来なくなってしまいましたが、zoomを用いて開催するという新たな挑戦をすることができ、良い経験とすることができました。
日常生活や授業においても、委員会活動と同様に、自分たちで主体的に学習する姿勢を求められることが多くあります。特に現代社会や情報の授業で行った、班で行うプレゼンテーションでは問題提起から結論、そして発表形態まで自分たちで全て考え、準備をする必要がありました。みんな忙しい中だったので、大変なこともありましたが、やり終えた後の達成感は頑張った分大きなものでした。日々の中で、ただ様々な教科について学ぶのではなく、大人になって社会に出るときに必ず必要となるであろう、「自分たちで考える」「計画を立てて実行する」、そして「反省を行う」といった、最も大切なプロセスである自立した1人の人間としての行動を、この学校生活の中で学ぶことができていると実感する毎日を送っています。