NOW 法政二!

保坂 拓究さん(卒業生:2015年度卒)

2015年度 二高卒業
進学先:法政大学文学部心理学科 勤務先:家庭裁判所

インタビュー 卒業生
NOW 法政二!

 私は現在、家庭裁判所調査官として働いています。裁判所と聞くと、固いイメージや、勝ち負けを一刀両断的に判断するイメージを持たれると思いますが、家庭裁判所では、家庭内で生じた問題や少年(少女)の非行問題も扱うため、法律的な解決だけでなく、問題の背景にある人間関係の把握や話し合いのプロセスも重視されています。そして、家庭裁判所調査官は少年や当事者と実際に会って悩みを聞きながら、少年の更生や家庭の紛争解決に向けて働きかける仕事をしています。仕事の難しさを感じることも多いですが、大学時代に勉強した心理学等の知識を用いて、日々努力しています。

 法政には、中学から大学まで合計10年間在籍しました。中学時代はハンドボール部に所属し、高校時代には物理部に所属しました。忘れられないのは、高校3年次に物理部の部長を務めていた際、缶サット甲子園という模擬人工衛星を作る大会に出場し、関東大会で敗退したことです。敗退した理由は、準備不足というほかありませんが、私の前の代が全国優勝をしていただけに、本当に悔しい思いをしました。一時期はとても落ち込んだのですが、その時に支えてくれた友人たちのおかげで、何とか立ち直ることができました。今振り返ると、この時の悔しい経験や仲間の存在が、その後の私を形成したと思います。

 皆さんには、ぜひ日々の生活を楽しみながら、様々なことにチャレンジして欲しいと思います。失敗は必ず起こりますが、それを隠さず、それに負けない強さを持って欲しいと思います。また、一生の友達を作って欲しいと思います。法政二中高は、そのための環境を備えています。