自分のやりたいことが紆余曲折し、心が選んだ人生はパイロットでした。
私は現在日本航空(JAL)にて、ボーイング787型機の副操縦士として乗務しています。航続距離が長い飛行機ですので、主に国際路線を飛ぶことが多く、東南アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、そしてアメリカと、世界中にお客さまとお荷物をお届けしています。2021年までは国内路線のフライトが多いボーイング737型機に乗務し日本全国に行きました。さまざまな地の歴史や文化、食に触れることができるのはこの仕事の醍醐味の一つです。
コロナ禍により一時的に旅客需要が減り、貨物だけを載せて飛ぶことも少なくありません。しかし旅客便と貨物便どちらも、利用してくださる方の想いを載せ、飛べる幸せを感じながら日々のフライトをしています。
私は二高生だった時、自分がやりたいと思った気持ちに素直に従って行動し、大切な思い出や挫折の経験を積み重ねました。例えば文化祭や修学旅行などの行事に本気で取り組んだり、昼休みに親友と面倒をよく見てくれていた先生と中庭のベンチで語り合ったりしました。テニス部を3日で辞めてしまい、最終的に帰宅部生活を送った挫折経験はその後の人生のバネになりました。二高での友達や先生との出会いは今も私を形作る基盤になっています。多様性や真剣に取り組む素晴らしさ、人に優しくあり、素直でいることの大切さを学びました。そして今も繋がっている友達や先生というかけがえのないものを得ました。
ものづくりが好きだったので進路は建築学科を選択しましたが、就職先としてはパイロットを選びました。自分がパイロットになる姿を想像した時に一番心が躍ったからです。
ぜひみなさんも失敗を恐れずにさまざまな経験をし、人と話し、自分の心を燃やせる人生を法政二高で見つけてください。