NOW 法政二!

平森大規さん(卒業生:2008年度卒業)

インタビュー 卒業生
NOW 法政二!

2006年3月に法政二中、2009年3月に法政二高を卒業した平森大規と申します。二高卒業後は日本の大学に進学し、その後アメリカのシアトルにあるワシントン大学大学院でPh.D.(博士号)を取得しました。現在は、法政大学グローバル教養学部(GIS)助教として研究・教育活動に従事しています。

 

法政大学GISは原則すべての授業を英語で行っている学部ですが、私が日々、英語で授業を教えることができている背景のひとつに、法政二中高での英語の授業があります。法政二中高では基礎的な英文法を丁寧に学習しつつもスピーキング力やライティング力を向上させ、英語を幅広くツールとして用いることができるようになりました。

 

また、法政大学GISは特定の学問分野に特化せず幅広い専門領域を分野横断的に学ぶリベラルアーツ教育を提供していますが、さまざまな教科を幅広く学習することの重要性を初めて知ったのも法政二中高でした。例えば、私はLGBTQの人々が経験する経済的困難や性的マイノリティ人口割合について統計的手法を用いて研究していますが、そのためにはいわゆる「文系」のジェンダー・セクシュアリティ論といわゆる「理系」の統計学の両方に関する知識が必要です。大学では社会学を主専攻、数学を副専攻としましたが、これができたのは法政二高で「文系」であっても数学をしっかりと学習する機会があったからです。

 

このように、法政二中高の教育は大学受験を必要としない付属校ならではのカリキュラムで、現在の自分の原点となるかけがえのないものであると考えています。大学の業務の関係で時たま法政二中高を訪問することがありますが、自由な校風の元で生徒がのびのびと学生生活をエンジョイしているのを見て、法政二中高出身でよかったといつも思っています。

HOSEI ONLINE 掲載記事【日本初の性的マイノリティの生活実態に関する全国無作為抽出調査の結果に関する記事】

https://yab.yomiuri.co.jp/adv/hosei/voice/post_196.php