村上なつみさん（卒業生：2018年度卒業）

　私は全日本空輸株式会社に就職し、運航支援者として働いています。飛行機が安全に空を飛べるように、天気や飛行ルートなどの情報をパイロットに伝える仕事です。今後は「地上のパイロット」とも言われる国家資格の運航管理者を目指し、日々の業務と学習の両立に取り組んでいます。

　法政二高では、大学付属高校ということもあり、受験勉強に追われることなく、自分の好きなことに集中できる環境がありました。私はその時間を活かして、以前から興味があった気象予報士試験の勉強を始めました。自分で計画を立てて取り組むことができ、大学1年時に合格することができました。この挑戦を通じて得た忍耐力や計画的に物事を進める力は、私にとって大きな財産となりました。

　その後、気象予報士の資格を活かして、大学2年時にテレビ番組の気象キャスターを担当することになり、天気の情報が社会や人々に与える影響の大きさを実感しました。その経験から、「自分の知識やスキルを活かして、より多くの人の役に立ちたい」と思うようになり、航空業界に興味を持つようになりました。そして、「運航管理者」という職種を知り、今の会社で働く道を選びました。

　現在では運航管理者の資格取得に向けた勉強と日々の業務に奮闘しています。当然ながら、一日として同じ天気の日はなく、同じ飛行条件の日はありません。そのため、その日に合った情報を入念に調べ、パイロットに提供しています。航空安全を守り続ける一員として、そしてお客様にまた乗りたいと思って頂けるような運航に携われていることが私にとっての日々のやりがいです。

　法政二高は、好きを見つけ全力投球できる環境だと思います。高校での挑戦があったからこそ、大学時代の経験や気づきがあり、今のキャリアにも繋がっています。勉強も大切ですが、それ以上に自分の好きなことを見つけ、夢中になれる環境が整っています。是非、心躍るようなワクワクするモノを探してみてください。