NOW 法政二!

山本 拓也さん(卒業生:2009年度卒)

2009年度 二高卒業
進学先:法政大学経営学部経営学科 / 就職:カシオ計算機株式会社

インタビュー 卒業生
NOW 法政二!

2016年からシンガポールに駐在をして、同地域における時計のセールス・マーケティングの仕事に従事しています。アセアンの地域統轄会社として、地場に適した商品提案とマーケティング活動、及びエリア流通戦略を着実に実行していくべく、社内外の多様なスタッフと連携を図りながら日々の業務に奔走しています。

高校では吹奏楽部に所属してクラリネットを担当、普門館出場(全国大会)を真剣に目指して練習を重ねた毎日でした。流した悔し涙と嬉し涙の両方を今でも昨日の事のように思い出します。吹奏楽では個人の演奏技術も重要ながら、指揮者の創りたい音楽に向かって、音のイメージと呼吸を全員で揃える事が必須です。一つの音楽を創り上げるための苦労を乗り越えた後の達成感は計り知れず、この時の経験を通じてチームで活動する醍醐味を味わいました。また、個人で愚直に努力を続けることの大切さ、円滑な連携を促すチームワークの重要性も特に学んだことです。

年齢の異なる多国籍な現地スタッフと働く日々において、文化や商習慣、教育環境の違いから生じる価値観の違いにストレスを感じることも多々あります。その環境下でチームや組織として結果を生むためには、メンバー間で同一の目標を共有し、お互いの考えのベクトルを合わせる作業が日々欠かせません。しかしそれは振り返ると、そうした行動の数々が、実は吹奏楽部で上位大会を目指した経験と非常に似ていることに気付きます。関わる人の考え方や価値観は違っていても、チームとして働く上で大事なことは全く変わりません。高校時代に得た経験や学びの数々は、仕事で異なる環境に身を置いた今、特に困難に直面した際の自分の支えになっており、粘り強く行動を続けることが出来る原動力にもなっていると感じています。