国際交流(高校留学)
留学
本校では近年、多くの生徒が様々な制度や機関を通じて留学をしています。また本校の定める条件を満たせば、法政大学への推薦権を保持しつつ留年せずに1年間留学することも可能です。本校では毎年4月に中学生・高校生を対象とした留学説明会を開催し、本校が独自に行う留学制度や各留学機関の交換留学制度など、本校の生徒が高校在学中に可能な留学について説明するほか、実際に留学して帰国した生徒の発表も行っています。中学1年生から参加できますので、早めに留学の情報を得ることで中学の段階から計画的に高校での留学の準備をすることができます。以下、本校生徒が利用できる様々な留学制度を紹介します。
交換留学
毎年多くの生徒が、公益財団法人AFS日本協会、公益社団法人日本国際生活体験協会(EIL)、公益財団法人 YFU日本国際交流財団などの交換留学の団体を通じて約1年間の留学プログラムに参加しています。各留学機関が実施する選抜試験に合格すれば、アジア、ヨーロッパ、北米、中南米など世界中の国へ留学することが可能です。
その他の留学(私費留学・ターム留学)
交換留学では基本的に通学する学校を選ぶことはできませんが、各国で普通科カリキュラムを実施している学校であれば、自ら留学計画を建てて希望する学校に私費で留学することも可能です。留学可能な期間は1学期間か1年間です。
本校における最近の長期留学生(国、人数)
2016年度 | ニュージーランド6 アメリカ4 フランス4 イタリア3 ドイツ2 コスタリカ1 スイス1 イギリス・アイルランド1 インド1 タイ1 ベルギー1 |
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2017年度 | アメリカ6 ドイツ2 ボリビア2 カナダ2 ニュージーランド2 マレーシア1 アイルランド1 ポルトガル1 フランス1 |
2018年度 | アメリカ2 ニュージーランド2 カナダ1 フランス1 スペイン1 スウェーデン1 台湾1 アイルランド1 ボリビア1 |
2019年度 | アメリカ7 イギリス1 コスタリカ1 ドイツ1 アイスランド1 ベルギー1 アイルランド1 カナダ1 |
2020年度 | アメリカ9 ニュージーランド3 メキシコ1 チェコ1 アイルランド1 スペイン1 イタリア1 オランダ1 オーストリア1 |
2021年度 | アメリカ5 イタリア1 オランダ1 カナダ1 |
2022年度 | アメリカ5 カナダ4 |
2023年度 | アメリカ8 カナダ4 ニュージーランド4 ベルギー1 南アフリカ1 |
2024年度 | カナダ2 アメリカ1 南アフリカ1 ニュージーランド4 フィンランド1 オランダ1 ドイツ1 ベルギー1 |
オレワカレッジ長期留学制度(高校1年生対象)
本校が姉妹校提携を結んでいるオレワカレッジでの留学プログラムです。期間はターム(約3ヶ月)と年間(約10ヶ月)を選ぶことができます。高校1年生の1学期に募集説明会、選考試験を行い、高校1年生の3学期(1月下旬頃)に出発します。年間留学生徒には本校より奨学金が支給されます。
留学期間: <年間> :高校1年次の1月下旬 ~ 高校2年次の11月下旬
<ターム> :高校1年次 1月下旬 ~ 高校2年次の4月中旬
オレワカレッジ長期留学生の声
体験談 高校3年 坪田ひとみ さん(2023年1月~11月)
NZでの生活は、英語力の向上をはじめ、私の人生に様々な面で大きな変化をもたらしました。この留学は、私の将来の選択肢を広げ、かつ異なるバックグラウンドを持った人々との会話の楽しさを教えてくれました。また、現地での辛い時期を1人で乗り越えたことが、今の私の原動力となり、今の私が形成され、今進もうと考えている道や目標があります。
人前で英語を話すことすら躊躇していた私にとって、夢見た海外生活は楽しいことよりも辛いことの方が多くありました。留学当初は英語を理解できず意思疎通に苦労し、自然と沈黙が増えました。その際に、現地の日本人の先生から「沈黙は美徳だが、海外では満足を意味する」と教わり、「自由なマインド」と「明確な意思表示」を心掛けるようになりました。英語力不足に悔しさを感じ、努力を重ねた結果、英語での会話に自信を持ち、楽しめるようになりました。
また、私が最も大切にしていたのは「後悔しない選択」をすることでした。そのため、興味を持ったすべての活動に、英語のアウトプットや友達作りを兼ねて積極的に取り組みました。オレワカレッジでの生活は日々新たな刺激に満ち、特に大工の授業は新鮮で楽しく、マオリの伝統舞踊「カパ・ハカ」を通じて異文化交流の楽しさと難しさを実感しました。帰国前には演劇、ラグビー、ボランティア、植林など多様な活動が評価され、「Outstanding International Student」に選ばれることが出来ました。
私のホストファミリーはとても温かい人達で、私を本当の家族のように扱ってくれました。私の拙い英語でも理解しようと努力してくれ、わからない言葉があった際には毎回優しく教えてくれました。毎週教会に行ったり、ホリデーには2泊3日の旅行に連れて行ってくれたりと、多くの貴重な体験を提供してくれました。彼らや友達とは帰国後も毎日連絡を取り続けており、私にとって一生の宝物です。
現地での楽しい生活と辛い経験すべてが今の私を形作ってくれています。この留学は、内面的な成長に加え、英語力向上をもたらし外部試験でも成果が現れています。NZでの生活を通じて人種やジェンダーの多様性に触れ、異文化理解への関心が深まりました。多言語を学び、多様な価値観をわかり合いたいという私の好奇心や、それを達成するために決断した進路の全てのきっかけはこのNZ留学です。そんな素敵な留学を支えてくれた家族、先生方、現地の友人や家族には深く感謝しています。本当にありがとうございました!
体験談 高校3年 三浦 壮太 さん(2023年1月~11月)
ニュージーランドへの留学経験は私の人生観に大きな影響を与えてくれました。この経験を通し、様々なバックグラウンドを持った方々と交流したことで、語学力を伸ばし、多様性への理解を深め、新しい価値観を得られました。
NZ留学の中でも、特に学校生活は今でも鮮明に覚えています。留学当初は英語が聞き取れず、緊張して自分から行動することができませんでした。そんな私を現地の生徒たちは温かく受け入れてくれ、彼らと交流を深めていく中で自分の英語に自信を持てるようになりました。学校のカリキュラムは日本と大きく違い、現地での授業はすべて選択性であったため、自分が興味を持った科目を学ぶことができました。特にNewzealand Experienceという授業では様々なアクティビティを通して他国からの留学生と仲を深めることができました。
放課後は友達と学校付近のビーチへ行ってバスケをしたり、都市のほうへ遊びに行くことがよくありました。彼らとの思い出は1年たった今でも忘れられません。
ホストファミリーとの生活では文化の違いを実感する場面がよくありました。私のホストファミリーは基本忙しく一日中仕事で働いていたため、コミュニケーションをとる機会が多くありませんでした。また、節約に厳しい家庭であったため、洗濯が1週間に1度であったり、食事の量やシャワーの時間も制限されていました。日本との生活と比較すると過ごしやすい環境ではありませんでしたが、この経験から改めて日本の良さに気づき、日本での当たり前が、世界では必ずしも当たり前ではないということを実感しました。
留学に行く前の私は失敗を恐れて挑戦することを避けることがよくありました。しかし、留学中はボランティア活動や地域のスポーツコミュニティーに参加するなど、新しいことに積極的に挑戦してきました。そこでは多くの新しい学びや人との出会いがあり、自ら積極的に行動することの大切さに気が付きました。また、留学中多くの人と関わることで文化の違いを学び、自分が今までいた世界がいかに小さかったのかを知りました。加えて、留学中は辛い経験も多く、心細い思いを何度も経験することがありました。そのたびに日本には家族や友人など多くの支えがあったことに気づかされました。この留学も多くの人の支えがあったからこそ得られた経験であり、支えてくださった方々にはとても感謝しています!
体験談 高校2年 和田 挙迫 さん(2023年1月~4月)
ニュージーランド留学は自分に何を与えたか。
この問いに対する答えは無限にあります。語学能力の向上はもちろんのこと、NZの文化や違いを日本と比較して肌身で感じながら理解したり、問題に対する自己解決能力が向上 したりしたことなどが挙げられます。そして何よりも、私に「人々との繋がり」の大切さ、すばらしさを教えてくれたのが今回の留学だったと感じています。 私の留学は 3 か月(1 ターム)という短い期間でしたが、カレンダーを見返してみると休みはどこだと探してしまうほどに、予定が詰まっていました。ホストファミリーとお出かけをしたり、親戚の家に遊びに行ったり、友達と遊んだり、地域のクラブに参加したり、人生初のオールイングリッシュで授業を受けたりとそれら全てが私にとってかけがえのない宝物となりました。それらの宝物を形作るのに欠かせないのが、先ほど述べた「人々との繋がり」 です。
「人々との繋がり」の大切さは留学中、そして留学後の経験からも学ぶことができました。留学中の経験として挙げられるのはNZで受けた「日本人に対する扱い」です。NZは非常に多くの人種で構成されており、文化や思想、見た目が違う中で、人々は違いを認め合いながら生活をしています。しかし「アジア人だ」、「被爆国だ」と考えている人もいて、実際に私自身が言われて嫌な思いをしたと同時にそうした「日本人に対する扱い」があったことに驚きました。そんな時にホストファミリーや周りの現地の友達がかけてくれた優しい言葉に励まされたこと、「人々との繋がり」に助けられた経験は今でも深く心に残っています。
留学後の経験として紹介するのは NZで作った何人もの友達と日本で再会でき、深い交流ができたことです。私は帰国してから 3 か月間、オレワカレッジから法政二高に来ていた留学生のホストファミリーになりました。また、帰国後半年の間にNZに住む韓国人の友達2人が 1 週間日本に来た時には、毎日一緒に観光をして寝食を共にしました。さらに、留学生として大阪に来ている南アフリカ出身の友達とは東京を一緒にまわってお寿司を食べたり、 別日に広島で会って日本人のホストシスターと一緒に平和学習や観光をしたりしました。
NZ に行ったのに大阪の方々と繋がりができる、NZ の友達によって間接的に生まれた本当に素敵でかけがえのない出会いだったと思います。他にも NZ で知り合った違う学校の日本人の友達と帰国後に会って遊ぶなど、日本人の友達との繋がりも例外ではありません。 NZで友達と交わした「Let’s meet up in Japan !!(日本で会おうね‼)」の約束が早くに実現し、帰国後も交流が続けられている中で「人々との繋がり」に大きな意義と喜びを感じています。今後も「人々との繋がり」を大切にして交流を続け、NZで見つけた宝物を胸に、 様々なことにチャレンジして自分自身を成長させていきたいと考えています。
NZでの楽しい経験やつらい経験、また帰国後の貴重な経験、これらすべてが自分を成長させ、今の私を形作っています。これは、初日から笑顔で家族に迎えてくれてたくさんの経験をさせてくれたホストファミリー、留学の決断をさせてくれた日本の家族、貴重な経験と時間を共有した学校の先生や友達、留学を全力でサポートしてくださった方々など、たくさ んの人々との繋がりがあったからこそ実現できたものであり、心の底から感謝しています。 本当にありがとうございました!