法政二高の高校3年生は、1〜2講座の「必修選択講座」を履修します。この必修選択講座は、各教員が専門性をいかして講座を開く大学のゼミのような少人数の授業です。多種多様な講座の中から、生徒が自らの興味・関心や間題意識に応じて講座を選択し、より広く深く学習することができます。
今回は、国語科の講座として開講されている「現代文特講」について紹介します。
Q.「現代文特講」はどんなことを勉強する講座ですか?
通常の科目である「現代文」ではなかなか扱うことが難しい内容をこの現代文特講では扱っています。例えば俳句などの「韻文」を創作すること、また少人数ゆえに深いディスカッションやディベート等をこの特講では学んでいます。
俳句については、鑑賞よりも創作に重点を置いており、写真は「句会」を行ったときの様子です。TBSの「プレバト!!」のごとく文学の真剣勝負として俳句で明暗が付きますが大変盛り上がり、皆俳句の面白さを味わうことができました。


また、評論文も読むだけではなく、自ら「書くこと」を学んでいきます。特に小説・文学について学んでいきながら、最終的には小説創作に取り組んでもらいます。毎年、作品集として自費出版の文庫本としてまとめています。
Q.「現代文特講」 の特徴的な取り組みについて教えてください。
この特講を選択する生徒は、大学でも文学部日本文学科に進学することを希望している生徒が多いので、夏休みなどに文学散歩フィールドワークとして、駒場東大前の日本近代文学館や千駄木の森鴎外記念館などを巡ってきました。

今年の夏は早稲田大学内の村上春樹ライブラリーと、同じく早稲田にある漱石山房記念館に行ってきました。この日の展示に合わせて、村上春樹の処女作『風の歌を聴け』と夏目漱石の『草枕』を課題図書として読んできたので、より作品や作者の背景を知り理解を深めることができました。


いかがでしたでしょうか?今回の 「現代文特講」を含め、法政二高では例年40〜50個もの必修選択講座が開かれていて、それぞれ工夫がこらされた授業が展開されています。
今後もさまざまな選択講座について紹介していきたいと思います。
※開講される選択講座や、その内容は年度によって異なります。