THAT'S 法政二!

中学授業紹介5 -中学2年理科-

中学校
THAT'S 法政二!

 現代社会においては答えが1つではない複雑な課題を、他者と協力しながら解決していく能力が不可欠になります。このような社会を見据え法政大学第二中・高等学校では、全教科にわたる幅広い教養を身に着けつつ、さらに、知識を獲得するにとどまらず、知識を用いて「自ら論理的に思考し、他者に表現することができる力」の育成を目指しています。具体的にどんな授業が行われているのか、今回は中学2年生の理科のある日の授業を見てみましょう。

 

Q.今日の理科の授業では、どんなことに取り組んでいますか?

 今日は天気図の学習です。中学2年地学分野では気象について学習しています。天気予報でもおなじみの高気圧・低気圧と風の吹き方(風の向き・強さ)の関係は天気図から読み取ることができますが、より視覚的・感覚的にとらえやすくできるよう、立体天気図を作製しています。

 下の写真は、立体天気図を完成させる手前の、気圧ごとのパーツを並べたものです。これらを気圧の低い順に下から貼り重ねていきます。

Q.理科では、このような取り組みをもとにして、どのような力を身に着けてほしいですか?

 一つは、論理的な思考と感覚的な理解とを融合させる力です。天気図から高気圧・低気圧と風の吹き方を読み取るには論理的な思考が必要ですが、それに実感がともなうことが重要であると考えています。風は高気圧から低気圧に向かって吹きます。ボールが転がり落ちていくように、立体天気図では、高い側から低い側に向かって風が吹くと考えることができます。また、傾斜がきついところほど、風が強く吹くと考えることができます。こうした気付きを得ることを、立体天気図の作製を通して目指しています。

 もう一つは、共同する力です。授業では2人1組で1つの立体天気図を作製しています。効率よく作製できるよう、2人で相談・協力しながら作業を進めていきます。また一人ひとりに得意・不得意があります。互いに補い合うことの大切さに気付いてもらいたいと思っています。

 いかがでしたか?法政大学第二中・高等学校ではこのほかにも様々な工夫がこらされた授業が行われています。今後もいろいろな授業について紹介していきたいと思います。

※授業における取組の内容については、年度によって変わることがあります。