THAT'S 法政二!

高3選択講座リレー8 ~安全な食と生活~

高等学校
THAT'S 法政二!

 法政二高の高校3年生は、1~2講座の「必修選択講座」を履修します。この必修選択講座は、各教員が専門性をいかして講座を開く大学のゼミのような少人数の授業です。多種多様な講座の中から、生徒が自らの興味・関心や問題意識に応じて講座を選択し、より広く深く学習することができます。

 今回は、理科の講座として開講されている「安全な食と生活」について紹介します。

Q.「安全な食と生活」はどんなことを勉強する講座ですか?

 食べ物や飲み物、石けんやシャンプーなど身の回りにあるまた日常的に使用する物質に含まれる化学物質について学習する講座です。

前期、後期ともに実験を通して学習内容をより深く理解できるように取り組んでいます。

リンの抽出

漂白剤の違い

Q.「安全な食と生活」の特徴的なレポートや、取り組みについて教えてください。

 前期は口から入る化学物質として食べ物や飲み物に含まれる着色料や結着剤、リン酸塩どの食品添加物について学習します。オレンジジュースなどの中に含まれる色素を抽出する「毛糸染色法」や「色素の分離」などの実験を通して着色料について学習します。そのほかにも食品の中に含まれるリンの抽出も行います。また、前期のまとめとして食用油に化学物質が混入しておきた食品公害のひとつでもあるカネミ油症事件について学習しています。

 後期は日常的に皮膚に触れる化学物質として石けんやシャンプーなどの界面活性剤や衣料用や食器用に用いられる漂白剤について、また、柔軟剤に含まれる香料など呼吸などから体内に入る化学物質について学習します。化学物質過敏症などについても学習しています。 後期は「石けん作り」や「果物の香りをつくる実験」などを通し理解を深める取り組みを行っています

毛糸染色

色素の分離

 いかがでしたでしょうか?今回の「安全な食と生活」を含め、法政二高では例年 40~50 個もの必修選択講座が開かれていて、それぞれ工夫がこらされた授業が展開されています。

 今後もさまざまな選択講座について紹介していきたいと思います。

※開講される選択講座や、その内容は年度によって異なります。