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高3選択講座リレー11 ~中国語入門・フランス語入門~

高等学校
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 現代社会においては答えが1つではない複雑な課題を、他者と協力しながら解決していく能力が不可欠になります。このような社会を見据え法政大学第二中・高等学校では、全教科にわたる幅広い教養を身に着けつつ、さらに、知識を獲得するにとどまらず、知識を用いて「自ら論理的に思考し、他者に表現することができる力」の育成を目指しています。具体的にどんな授業が行われているのか、今回は高校3年生の選択講座「中国語入門」と「フランス語入門」のある日の授業を見てみましょう。

Q.「中国語入門」はどんなことを勉強する講座ですか?

 この授業では『新・高校版「中国語 はじめの一歩」』という高校生向けの教科書を使用しています。中国語の発音をはじめ、聞くこと、話すこと、読むこと、書くことなどの基礎的な能力を養います。一年間の学習は短いものの、およそ250の語彙と基本的な文法を活かし、自己紹介、買い物、レストランでの注文、学校生活などに関する簡単な会話を覚える。また、授業の合間に中国および中国人に関する各種の話題(食文化、家族、学校生活、都会とファッションなど)を言葉と絡めつつ随時取り入れて紹介してます。

 この授業は正確な発音・文法・語法を習得し、発展への基礎を築くもので、すべての要素をバランスよく身につくことを大切にしています。一年間中国語の基本を身につけて、大学で継続的に中国語を学習し、さらなる発展につながることを望んでいます。

 中国語は同じ漢字文化圏の言語なので、文字の意味が見ればほとんど分かります。文法もシンプルで、理解は容易です。日本人には一般に、文法や語法は比較的学習しやすいものの、発音やヒアリングに関して苦手な面を持っていますが、正しい発音の仕方が分かり、練習を繰り返せば簡単に上達できます。

 受講生に望むのがただ一つです。苦手意識を捨てて面白く楽しく中国語を学ぶこと。興味があって好きになれば自ずと上手になります。一起加油(一緒に頑張りましょう!)

Q.「フランス語入門」はどんなことを勉強する講座ですか?

 フランス語の初心者向けの講座です。授業は英語で行っています。初歩的な文法事項を学びながら自己表現ができるよう進めています。テキストは自己表現に役立つトピック満載の“Petites conversations”です。

 語学習得の最初のカギはリスニングです。まずは授業内で話されるフランス語を集中して聞き、家庭学習はテキスト付属のCDを何度も聞いて復習させています。

 次のカギはスピーキングです。フランス語には日本語には無い発音があります。馴染みのない発音を恥ずかしがらずに声に出してみることが大切です。授業中はいろいろな写真や絵を使って、簡単なフレーズも入れながらペアでやりとりしながら、新しい文法事項や語彙を少しずつ身に付けられるよう進めています。

 音読も文字情報を音声情報に置き換える大切な役割があります。日本語にはない発音はIPA(国際音声記号)を用いながら発音できるようにしています。

 最後に、学んだ情報は書くことにより定着します。そのためほぼ毎回課題を出しています。

 いかがでしたでしょうか?今回の「中国語入門」・「フランス語入門」を含め、法政二高では例年 40~50 個もの必修選択講座が開かれていて、それぞれ工夫がこらされた授業が展開されています。
 今後もさまざまな選択講座について紹介していきたいと思います。

※開講される選択講座や、その内容は年度によって異なります。