現代社会においては答えが1つではない複雑な課題を、他者と協力しながら解決していく能力が不可欠になります。このような社会を見据え法政大学第二中・高等学校では、全教科にわたる幅広い教養を身に付けつつ、さらに、知識を獲得するにとどまらず、知識を用いて「自ら論理的に思考し、他者に表現することができる力」の育成を目指しています。具体的にどんな授業が行われているのか、今回はある日の中学生の社会科(歴史)の授業を見てみましょう。
Q.今日の社会科の授業では、どんなことに取り組んでいますか?
夏休み中に各自が調べてきた、各時代の生活や信仰、食べ物などを歴史新聞にまとめて班に持ち寄り、それを一つにまとめて発表できるようにパワーポイントにして班ごとに発表して、クラス全体で質問をし、評価をします。
Q.社会科ではこのような取り組みをもとにしてどのような力を身につけてほしいですか?
本校の社会科では、中高共通の課題を共有し、6年間を通じて、この複雑な現代社会と世界の有り様を構造的、歴史的に考えながら科学的にとらえる力を養い、基礎的学力と社会認識を獲得することで、様々な課題を自覚し、解決する能力を持つ主権者としてなり得る生徒に育てることを目標としています。基本、基礎的内容については、精選したカリキュラムに基づいた講義による授業が行われますが、その授業でも単に覚えると言うことではなくて、なぜそのようなことが起きたのかを考える授業を工夫しています。そして、この歴史新聞の取り組みのように自ら課題を設定して問い、答えを導き出すと言う自主的集団的学習に取り組んでいます。他の学年でも、国調べや、世界史劇など様々な調べ学習や班発表などに取り組んでいます。このように、本校では、ともに学び合いながら協力して課題に取り組む機会を設けて、自ら学ぶ姿勢を一人一人の生徒に求めていきます。
いかがでしたか? 法政大学第二中・高等学校ではこのほかにも様々な工夫がこらされた授業が行われています。今後もいろいろな授業について紹介していきたいと思います。
※授業における取組の内容については、年度によって変わることがあります。