現代社会においては答えが1つではない複雑な課題を、他者と協力しながら解決していく能力が不可欠になります。このような社会を見据え法政大学第二中・高等学校では、全教科にわたる幅広い教養を身に付けつつ、さらに、知識を獲得するにとどまらず、知識を用いて「自ら論理的に思考し、他者に表現することができる力」の育成を目指しています。具体的にどんな授業が行われているのか、今回はある日の中学生の保健体育科の授業を見てみましょう。
Q.今日の保健体育科の授業では、どんなことに取り組んでいますか?
中学3年生2学期の体育(女子)ではアルティメットと卓球の授業を行っています。初めて学習する種目も多いことから、主に基礎的、基本的な技能の習得を目指し、その中で、発展的なゲーム展開ができるような取り組みとなっております。
今回学習している、アルティメットと卓球は体の使い方が異なります。指先からディスクが離れる感覚、ラケットにボールが当たる感覚。教具を使いながら、様々な動きを経験し、イメージすることによって、自分の動きを深く理解できるような学習を進めています。
技能習得のために練習を行いますが、得意、不得意がある中で、お互いが「教え合う」ということを大切に、互いを尊重しながら、楽しく学習ができるような工夫をしています。
Q.保健体育では、このような取り組みをもとにして、どのような力を身に着けてほしいですか?
保健体育の授業を通して、スポーツの楽しさを感じてもらい、その中にある基礎的運動技能や仲間との協力、礼儀といった、社会生活を充実したものになるような基盤を授業を通して身につけてもらいたいと思います。
また、学習している種目の技能はもとより、習得した技能を他の生徒へフィードバック(伝える・動きの言語化)出来るような力も大切になります。特に、中高での接続をターゲットにしていることから、体育の授業でも二中生が二高でのリーダーシップを発揮できるような授業作りを心がけています。
いかがでしたか? 法政大学第二中・高等学校ではこのほかにも様々な工夫がこらされた授業が行われています。今後もいろいろな授業について紹介していきたいと思います。
※授業における取組の内容については、年度によって変わることがあります。