THAT'S 法政二!

中学授業紹介17 -中学2年 数学-

中学校
THAT'S 法政二!

 現代社会においては答えが1つではない複雑な課題を、他者と協力しながら解決していく能力が不可欠になります。このような社会を見据え法政大学第二中・高等学校では、全教科にわたる幅広い教養を身に付けつつ、さらに、知識を獲得するにとどまらず、知識を用いて「自ら論理的に思考し、他者に表現することができる力」の育成を目指しています。具体的にどんな授業が行われているのか、今回はある日の中学2年生の数学科の授業を見てみましょう。

Q.今日の数学科の授業では、どんなことに取り組んでいますか?

中学1年の総合の授業で学習してきたことを数学の授業でも活かしていきたいなと思い、定期的ではありませんが、少しずつ取り組みを行っています。
その総合では通年で養う力(考える力・聞く力・話す力・書く力・調べる力)を個または集団においても身につけていけるように取り組んで来ました。
今回、そこで学んだ力を数学の幾何分野の証明問題でもいかせたらと思い、授業を展開しております。

授業をする上で生徒に示しているポイントは以下の通りです。
① まず証明問題を見て仮定・結論を整理する
② 証明するために必要な条件をグループで協力し整理する
③ グループで作成した証明をホワイトボードに写し、発表する
④ 最後に質問を受ける

この中で、自分たちが作成した証明を聞き手にしっかり伝えるために、無駄な情報が含まれていないか、足りない情報がないかを確認するであったり、ただホワイトボードに示すだけではなく、自分たちでわかりやすく説明するためには、どのような板書の仕方や色の使い方、またどんな伝え方が大切なのかも経験させたいので、発表の仕方を工夫させたりもしています。

最後に、発表者はわからないところがないかの確認をし、質問がでたら、自分たちで答えるような流れで行っております。

Q.数学科では、このような取り組みをもとにして、どのような力を身に着けてほしいですか?

できれば、最後にみんなから発表者たちのどんなところが分かりやすかったか、またはどんなところが分かりづらかったかまでのやりとりができればと思っております。

時間配分等も再度検討しながら少しでも生徒に【考える力・聞く力・話す力・書く力・調べる力】がつけられるように、日々研究していきながら一緒に学んで行きたいと考えております。

 いかがでしたか? 法政大学第二中・高等学校ではこのほかにも様々な工夫がこらされた授業が行われています。今後もいろいろな授業について紹介していきたいと思います。

※授業における取組の内容については、年度によって変わることがあります。