現代社会においては答えが1つではない複雑な課題を、他者と協力しながら解決していく能力が不可欠になります。このような社会を見据え法政大学第二中・高等学校では、全教科にわたる幅広い教養を身に付けつつ、さらに、知識を獲得するにとどまらず、知識を用いて「自ら論理的に思考し、他者に表現することができる力」の育成を目指しています。具体的にどんな授業が行われているのか、今回はある日の中学生の英語科の授業を見てみましょう。
Q.今日の高校美術科の授業ではどんなことに取り組んでいますか?
高校の美術は1年、2年のそれぞれの学年で、絵画や立体、デザイン、工芸の課題を行っています。
課題の中で鑑賞の時間を作り優れた作品から造形のポイントついて学びます。
制作ではデッサンで観察力を学び、絵画課題では表現力を磨きます。1年では静物デッサンや自画像や本の挿絵やモザイク画などを制作します。また、2年ではより応用的な課題で空想の世界を描く心象風景や立体で靴を作るデザイン課題などを行っています。
Q.高校美術科ではこのような取り組みをもとにして、どのような力を身につけて欲しいですか?
現在に至るまで、美術作品は多様な価値観で作られてきました。それは東洋、西洋、古典から現代アートまで時代や民族を超えて脈々と続いてきているものです。
授業では美術作品の制作や鑑賞を通して、多くの作品や作者の視点に触れることで、自分なりの価値観を作って欲しいと思っています。
一人一人が持っている能力は異なりますので、それぞれの感性や個性を理解して作品に生かすことで、「自分の魅力を客観的に伝える力」を伸ばして欲しいと思っています。
日進月歩でテクノロジーが発展し、社会のルールが変容する中で、アートを通じて学んだ力が、複雑化した社会を生き抜く力に役立てばと願っています。
いかがでしたか? 法政大学第二中・高等学校ではこのほかにも様々な工夫がこらされた授業が行われています。今後もいろいろな授業について紹介していきたいと思います。
※授業における取組の内容については、年度によって変わることがあります。