THAT'S 法政二!

2024THAT'S HOSEI「中3数学」

中学校
THAT'S 法政二!

Q.今日の数学科の授業では、どんなことに取り組んでいますか?

法政二中の3年次は、法政二高への進学に関わる大事な1年です。2学期末で進学を確定させたあとは、中学数学の集大成として、オリジナルテキストを用いて難易度の高い問題に取り組み、総復習を行います。代数では特に「関数」に関わる問題を、幾何では立体の中でも「球」に関わる問題を、掘り深めて学びます。1コマ(50分)で1問、多くても2問しか扱いません。教員側からは、ヒントを出しますが、基本的に自分ひとりで、場合によっては周囲と力を合わせて答えを導いてもらいます。難問ばかりで挫けそうにもなりますが、多くの生徒が、解ける喜びを知り、次第にチャレンジ精神をもって黙々と取り組むようになります。この総復習が、基礎知識の確認と、応用力の習得に繋がり、法政二高に入学後、外部からの入学生をしのぐ数学力の源となっています。また、中学受験で養ったひらめき力やテクニックを無駄にせず、ここで改めて呼び起こしてもらい、数学の楽しさを実感してもらうねらいもあります。

Q.数学科では、このような取り組みをもとにして、どのような力を身に着けてほしい ですか?

二中の数学科では「数学が好きな生徒を増やす」ことを一つの目標にしています。試験で得点をとるためだけに、教えられたことをただ暗記する学習では動機付けが弱いため、意欲が湧かずいずれ飽きてしまいます。しかし、数学の決められたルールや仕組みを理解し、試行錯誤しながら答えを導く作業はまるでゲームと似ており、本来とても楽しいはずです。数学が「おもしろい」、「好き」と思って内発的に取り組める生徒を育てていきたいと考えています。また、算数は「答え」の正しさを重要視し、数学は答えまでの「過程(解き方)」を重要視します。そのため、その過程が独りよがりで、自分さえわかればよいというわけではありません。よって、表記のルールや記述の作法もしっかり学び、身につけていってほしいです。そしてそれを発展させ、論理的に相手に伝える力や、豊かな表現力を養ってもらいたいと考えています。