Q.今日の中学1年「総合」の授業では、どんなことに取り組んでいますか?
中学1年の「総合」では、中高 6 カ年の入口の時期に、各科の授業でおこなわれている調査・討論・発表などのいわゆる探究学習に必要な内容として「考える力」や「書く力」の基礎を身に着けることを目指しています。
この2学期の授業では、班で選んだ国について、その歴史・文化・産業などを調べるという活動を行っています。1学期に学んだ図書館の使い方、PCの利用の仕方を生かし、生徒たち自身が、書籍やインターネットで調査を進めていきます。取り組みの中では、班員どうしで調査方法や内容について話し合い、調査し、その内容をワークシートにまとめた後で、発表用の模造紙を作成します。





Q.年間の取り組みの成果はどのような形で表現されますか?
1学期には図書館の使い方、書籍の分類方法や探し方、PCの利用の仕方などを学び、自分の興味関心にあった「本探し」をします。そして、本の紹介を通じてクラスメートに自己紹介をします。

こうした1学期の学びを生かし、夏休みには「自分の住んでいる(住んでいた)街」について調査します。歴史・文化・自然・環境・産業・観光から3つのテーマを選んで調査し、フィールドワークもおこなった上で、画用紙にまとめます。これを2学期のはじめの授業で発表し、クラスメートに自分の街について紹介します。


2学期から3学期にかけては、発表の仕方を中心に学びます。調査した内容を文章化したり、その構成を考えたりする中で、「他者に伝える」ことを念頭におき、原稿を書いていきます。「世界の国々について知り、その国の抱える問題と解決方法について考えよう」という大きなテーマを掲げ、最終的には中学1年「総合」の集大成として、自分たちが選んだ国についてポスターセッションを行います。


こうした成果物や発表に向けた取り組みを通して、中学、高校、大学における探究的な学習への主体的、共同的な取り組み姿勢を身に着けていきます。中学1年「総合」での学びが、これからの学びの基礎となっていきます。