中3総合は、「中学3カ年の学びの集大成」となる取り組みです。獲得した知識から関心を持った事柄について問を立て、収集した情報を多角的に分析しながら、自分の考えを持ち、他者に伝えることができる資質や能力を培うことを目標としています。今年度は『平和』をテーマに、各クラスの学習班単位で活動を進めました。
１学期は、平和に関する講義や文献での資料収集で一定の知識を得た後、『平和とはなにか』について班討議をおこないました。班内で最も関心が高く、考察すべき問いがあるものを班テーマとして掲げ、夏休みや９月の研修旅行でさらに探究していきました。
2学期におこなった研修旅行では、平和記念資料館見学や被爆体験講話など全体での活動に加えて、班ごとに現地調査を実施しました。現地調査では、平和記念公園で外国人にインタビューを試みる班、県内の各資料館等を訪問し学びを深める班など、調査方法はさまざまでした。世界唯一の被爆国で悲しい歴史のある広島だからこそ、『平和』についてより深く考え、感じることができた時間でした。研修旅行後は、調査結果をもとに、『より良い未来をつくるためにはどうすべきか』についてさらに考えを深め、発表に向けてプレゼンテーションを作成しました。
3学期は、まずクラスごとにプレゼンテーション大会をおこないました。互いに発表を見て、評価をしました。また、優秀な評価を得られた班は、木月ホールでの代表プレゼン大会に臨み、全校生徒に向けて発表をおこないました。
中３総合の取り組みで身につけた力を、高校での深い学びへと繋げてほしいと思います。
