法政二高の高校3年生は、1~2講座の「必修選択講座」を履修します。この必修選択講座は、各教員が専門性をいかして講座を開く大学のゼミのような少人数の授業です。多種多様な講座の中から、生徒が自らの興味・関心や問題意識に応じて講座を選択し、より広く深く学習することができます。
今回は、理科の講座として開講されている「目で観る生物の進化」について紹介します。
Q.「目で観る生物の進化」はどんなことを勉強する講座ですか?
講座名の通り、「実際に自分の目で観察する」ことで「進化」についての学習を身につけていく講座です。前期、後期ともに実験・実習・視聴覚教材を通して、学習内容に具体性を持たせて実感することで、より深く理解できるように取り組んでいます。
Q.「目で観る生物の進化」の特徴的なレポートや、取り組みについて教えてください。
前期では「ゴリラ・アウストラロピテクス・ホモサピエンスの頭骨模型を作成」し、脳の容積や骨の作りの違いについて比較します。更に、実際の脳の構造を知るために「鶏頭の解剖」を行い脳を観察します。また、遺伝情報の本体である「DNAの抽出と検出実験」も行います。生命の起源はどのようにして誕生したのかを探っていく内容です。
後期では「ウシガエルの解剖」や「手羽先の骨格標本」など、両生類や鳥類の体内の構造と、私たちヒト(哺乳類)の体内の構造を比較する実験を行います。体内構造の比較で「進化」を探ります。
また、夏休みには進化に影響を及ぼす「環境」について、生物を用いて評価をする「指標生物による環境調査」を行い、その結果を後期の授業内でパワーポイントを用いて発表してもらいます。どのような環境変化を経て、「今」を生きている私たちが存在しているのか。目で観て「進化」を感じてもらえる取り組みを行っています。
いかがでしたか? 法政大学第二中・高等学校ではこのほかにも様々な工夫がこらされた授業が行われています。今後もいろいろな授業について紹介していきたいと思います。
※授業における取組の内容については、年度によって変わることがあります。